妖怪奇談

イントロダクション

妖怪の新しい定義がここにある
恐れてはいけない。学ぶべきである。美しい女たちの進化論。
『妖怪奇談』はまぎれもなく”女”の物語である。

“女”は醜悪なほどに美しい。妬み、蔑み、驕り、悲観し、騙し、欺き、不用意に人を傷つけ、用意周到に相手を打ちのめす。
だからこそ、ズボラなこの世界を切り裂き、進化するのは間違いなく“女”である。
本作に登場する“妖怪”とは、神の使いや怨念の具象ではなく、女性の心に輝く闇が彼女ら自身を変化させていく、いや、進化させていった新しい人間の形なのだ。

その妖怪、すなわち女たちを演じるのは、『リリィ・シュシュのすべて』『約三十の嘘』の伴杏里。レミオロメン「粉雪」のP.V出演が記憶に新しい宮光真理子。平成生まれの若干14歳、市川春樹。三者三様の彼女らが、“すぐ隣にいる妖怪”という日常の違和感を上手く醸し出している。

脇を固めるのは『日本沈没』の“怪優”手塚とおる、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の“キスおばちゃん”こと浅見千代子、綾野剛、いか八朗、桃生亜希子と個性派キャスト陣。彼らの独特な存在感が、“ヒト”と“妖怪”のボーダーラインをどこまでも曖昧にしていく。
さらに、彼女たちが妖怪に変化していく恐怖や人間の傲慢さをコミカルに、時に切なく、そして誠実さをもって切り取ったのは『心中エレジー』『楽園〜流されて〜』の亀井亨監督。海外での評価も高いその演出力で、辛辣なまでにリアルな“女”像を描き出してしまった!

“ヒト”は何を恐れているのか? “妖怪”は何処に向かっているのか?
『妖怪奇談』で、あなたは新しい“女”の物語を知ることになる。

ストーリー

うまく笑えないモデル、山根美智子(宮光真理子)。ネイルアートに夢中のフリーター、岩崎みひろ(伴杏里)。幼稚な残酷さを持つ中学生の佐伯まな(市川春樹)。それぞれ、上手に生きているはずだった。

美智子は仕事で意識を失い、病院へ運ばれる。検査結果を見た医者はつぶやく。「あなたの首の骨、蛇みたいですね」。その日の夜、美智子の首は尋常でない長さになっていた。

一方、まなは本心を隠し、良い子を演じる日々を過ごしていた。そんな彼女の顔が"のっぺら坊"の様に徐々に無くなりはじめたのは、ちょうど入院した病院で美智子と出会った頃だ。

また、バイト仲間にネイルアートを自慢するみひろ。そんな毎日を繰り返すうち、加速して爪が伸び始めた。その成長は切っても切っても止まらない・・・。

それぞれの身体に確かな変化が訪れていく中、自分の居場所を見つけようともがく三人。彼女たちが遂に交わる時何かが起こる?
運命のクロスロードはどこだ?

キャスト

岩崎みひろ役
伴杏里

山根美智子役
宮光真理子

佐伯まな役
市川春樹

参考情報

妖怪奇談リンク